店員さんに案内をされて奥のカウンター席に隣同士で座ることになりお互い座るとメニューを見る。
子洒落たお店の正体はお洒落な洋食屋さんだった。
メニューも豊富でどれにするか悩み出したが結局おすすめのステーキセットにして決まったかなと隣の相手を気にかけて。
「じゃあ、俺はドリアにします」
「もっと頼んでいいよ。デザートはどう」
ドリア単品だけだとお腹が空くと思いメニューの種類が多いデザートのページを開き相手にすすめることにした。
「いえ、大丈夫です。小食なので…」
どうりで華奢な筈だ。遠慮してるというのもあると思うがこれだけで足りるというはほんとなんだろう。
ドリアだけ奢るというのもなんか気が引ける。
「小食なら仕方ないか。ドリンクなら飲めそう」
そう聞きながらドリンクのページを開き未成年だと思われる相手にソフトドリンクをすすめ。
「まあ、ドリンクくらいなら…」
「はいよ、折角なんだから遠慮しないでくれ」
ドリンクも決め終わり店員さんを呼ぶことにして、注文を言い終わり復唱してから店員さんがこの場から立ち去ると沈黙が流れる。