「いや、別にないのでいいです」
首を横に振り案の定誘いを断られる。だが、諦めることはできなく。
「そんなこと言わずに頼むよ」
しつこく言い寄り大げさに頭を下げて頼み込む。
この時間は人通りが多いので沢山の人に見られているのがよくわかる。恥ずかしくて絶対にしないことだが正直どうでもよかった。
どうしても関わりたくてこんな行動をしてしまったのだ。
こんなに余裕がないのは初めてなので、思い切った行動で勝負をしてこれで無理なら諦めようとして。
「じゃあ、お腹すいたのでどこかご馳走してください」
仕方ないなという感じで相手が了承してくれたので、頭を上げ嬉しそうに笑みを浮かべる。俺の粘り勝ちだ。
「よっしゃ、さんきゅ。どこ行きたい。肉でも食べにいくか」
ガッツポーズをして喜びどこに行きたいと相手に聞こうとして、女の子ならお洒落なカフェに行くけど今回誘ったのは男の子なので細いけど肉とか食べれんのかなと思い聞いてみる。
「なんでもいいです」
なんでもいいと返事が返ってきてどうしようと相手を見ると、キョロキョロと見渡していてお店を探してるようだった。
どうやら近くの店で済まそうとしてる。ここってなんかお店あったけな。
相手が探してない方を見ると近くに小洒落たお店があるのに気づき営業中の看板を見つける。ここならよさそうだ。
「あそこの店どう」
「いいですよ」
「おっけー。んじゃ、いこ」
このお店でいいと言ってくれたので一緒に店に入るのであった。
【作者から】
ここまで読んでくださってありがとうございます。よかったら、感想やTwitterでリツイートしてくれると嬉しいです。もし今までの話をまとめて読みたい場合はアルファポリスで日曜日に更新していますのでこちらもどうぞよろしくお願いします!