「凪斗、なんで制服着てるの?」
戻ってきた立夏は俺が制服に着てることを疑問に思ったらしく。
「帰ろうと思ってさ」
「何か用でもあるの」
「特にないけど、こんなに長居するのもな」
「せっかくの休みで俺たち付き合ってるのに、どっか行かないの?」
「立夏疲れてるかと思って。家でゆっくり休まなくて平気か?」
昨日夜更かししたから心配して遠慮していて。
「家でゆっくりするにしても、凪斗も一緒だっていいじゃん。俺とは一緒に居たくないってこと?」
「一緒にいたいに決まってんじゃん、やっぱ帰るのやめた。今日は一日立夏と一緒にいる」
ムッとした顔が可愛くぎゅっと抱きつき。
「俺か言わなきゃ帰ってたくせに…」
まだ機嫌が直らないらしく、怪訝顔なままで。