「ほんと、いつ家に来てもいい腕だよな」
「へへ、なんか照れる」
褒められて顔がにやけてしまい。
「けっこー、マジだから」
真面目な表情で凪斗を見て。
「高校卒業したら、一緒に住もっか…」
「…うん、一緒に住もう。毎日美味しいご飯作るから」
真剣な表情で立夏を見つめたあと笑みを浮かべる。
「うん、俺は仕事でも探して働くわ」
残りの料理を味わいながら食べて。
「大学には行かねーの?」
「別にやりたいこととか、なりたい職場ないしなぁ。凪斗は大学行くのか?」
「なるほどな、母さんは俺に大学行ってほしいから行くと思う」
学歴は大事だと言ってた母さんの言葉を思い出し。