立夏はいうと…
教室に戻ると、再び例の生徒から、今まで先輩と居たのか聞かれていた。
「もう、授業始まるから席戻れよ」
嫌そうにしながら、また休み時間の度に来るだろうなと思い。
「あんたさぁ、凪斗のこと好きだろ?」
何回目かの休憩の時に単刀直入に聞いてみることに。
「あ、気づいた?」
「てか、気付かせる為に、聞いてきたんだろ。だったら、俺じゃなくて凪斗に声かけろよ」
「うーん、まずは先輩の事をよく知らなきゃだしさ。それに、休み時間になるとすぐ立花の事迎えに来て、学校内ではほぼ一緒にいるだろ?話しかける隙がねぇーよ」
授業を受けながら、さきほどの生徒の言葉を気にしていて。