「でも、こんなにいろいろ大変だろ。明日からは2種類ぐらいでいいよ」
このクオリティの弁当を毎日だと大変だと思い。
「自分の弁当でもこんくらい作るし全然平気」
「作り置きしとけばいいしな」と言い、弁当を広げいただきますと食べ出し。
「そっか…じゃあ、お金払うよ」
材料費が倍になるだろうと気にしていて。
「お金なんて要らないって、俺が好きでたくさん作ってるだけだからさ。それに…立夏に喜んでもらいたいしさ」
照れ隠しに弁当を食べ続ける。
「んじゃあ、凪斗が望む事、俺ができる範囲でしてあげるっていったら?」
「じゃあさ…これからもずっと、俺の傍にいてくれ。離れないでほしい」
食べるのをやめてじっと立夏を見つめ。
「そんなことでいいなら、おやすい御用だよ」
凪斗の手をギュと握り。
「ありがとな…」
手を握り返し心からの笑顔を見せた。
「でも、ほんとにそんなことでいいのか?」
首を傾けて聞き。
「うん、それだけで大丈夫だ」
頷きながらこたえる。