「あ、冷蔵庫に明日の弁当の材料を入れさせてもらうなー」
台所に向かい手を洗ってから晩ご飯を作ろうとしたが弁当の材料を買ったのを思い出し。
「いいぜ、帰り忘れるなよ?」
ソファに座りながら言い。
「さんきゅー、忘れないようにするわ」
取りやすいとこに弁当の材料を入れ、手を洗うとシチューとサラダの野菜を洗って切りブロッコリーとハムのサラダを作り冷蔵庫に入れて。
「あー、そう言えば、今日兄さん遅いって言ってたから、あんまり暗くならないうちに帰った方がいいかもよ?」
「そうなのか、ミルクちゃんと二人きりで大丈夫か…?」
不審者のことを気にして聞き。
「まぁ、番犬にはなんねーけど、鍵かけとくし大丈夫だろ…それより、家から出ていく凪斗の方が心配だよ」
「絶対、鍵開けるなよ…なんかあったらすぐ呼んでくれ。俺は見た目が怖いから近寄らないだろ」
鞄からメモを取り出し携帯番号を立夏に書き渡す。
「うん、分かった。てか、見た目怖いって…」
思わず笑ってしまいそうになり。