「それよか、どうすんの?凪斗、今日も泊まって行くの?」
時計を見れば20時をさしていて。
「もうこんな時間か。流石に今日も泊まれないだろ」
「車で送ってもらえば?」
兄の方をチラ見し。
「歩いて帰れるから大丈夫」
「そんな事言わないで送ってもらいなよ。この辺、夜は不審者がでるみたいだしさ。俺も一緒に行くし」
「そういうなら…送ってもらっていいですか?」
逆に自分が不審者だと思われたら嫌なので立夏の兄さんに聞き。
「弟の彼氏を不審者に襲われても困るからな」
いいぞと言う意味らしい。
「ありがとうございます」
「俺、帰りに何回か襲われてかけたことあるもんな」
俺を襲いたい奴なんていないだろと思っていると、立夏は懐かしい話しでもするかのように語り。
「えっ、まじかよ。怖かっただろ…」
「うーん、まぁ…それで、休みの日は兄さんが迎えに来る事になったんだよ」
「可愛い、立夏に何かあったら大変だからな」