「でも、きっと兄さんなら俺たちの事許してくれるよ」
「そうだといいな」
「大丈夫だって」
しばらく待っていると向こう側から戻ってきて立夏に駆け寄り肩を掴み。
「り、立夏。付き合ってるとはほんとなのか」
「うん、ほんとだよ。俺、凪斗が好きなんだ」
立夏と兄さんの方を見ながら、改めて好きということを聞いて顔が少し赤くなる。
「お、お前の気持ちはよくわかった。ナギ、もし立夏を泣かせたり悲しませたりしたら、許さねぇからな」
凪斗の方を向くと拳を握りしめながら話し。
許してくれることになって喜びを噛みしめながら。
「ありがとうございます、約束します。絶対そんな顔はさせません」
頭を下げてから誓うと約束をして。
「あと、学生のうちは、セックス禁止だからな」
指を指しながらとんでも発言を口にする。
「じゃあ、キスはいいってことね」
「セッ…わかってますよ」
立夏は平然としていたが凪斗は驚き恥ずかしくて目を逸らし。
律は凪斗の様子を見て、これはしばらく大丈夫そうだなと思い椅子に腰掛け。