「今、アイス食べたばっかりだから、ベタベタするかもよ」
それでもいいのかと問い。
「俺は気にしないけど、立夏が気にするなら抱きしめるだけで我慢するわ」
「俺も別に…てか甘いかもしれないな」
アイスを食べ終え背中に手を廻し、冗談っぽく笑っている立夏に目を瞑りゆっくり唇に触れようとして。
「甘いかどうか確かめてみるか」
顔が近付いてくれば、目を閉じて口付けをする。
「ん…」
唇を舐めると先程食べたアイスの味がした。
「っ…」
やっぱり甘いなと思いながら舌で唇をなぞり。
「っ、んぅ…」
「んんッ…」
もっとキスしたいと思い少しずつ口を開き、舌を相手の口内に侵入させて舌同士を絡め。
「…っん、ん」
深く絡めながら歯茎をなぞるように舌を這わせ。
「んっ、ぅ…」
凪斗の後頭部に手を回して夢中になり。
「ん、っん…」
上あごを舌先でそっと舐めると
「んんッ」
苦しくなって凪斗の胸を軽く押し
「ごめ…苦し…」
「…っ、ん…わるい、ついやりすぎた…」
口を離し目を開けると背中を撫でる。
「うぅん、平気…」
その時玄関の開く音が聞こえ。