使ったものを洗い台所を綺麗にすると、ちょうど予熱が終わった音が鳴りグラタン皿をオーブンに入れ。
「これでよし」
テーブルを拭き食器を用意しながらグラタンが出来上がるのを待つ。
「出来たのか?」
携帯を置き台所まで走ってきて。
「あともうちょい」
オーブンの中を覗くとあともう少しで焼きが上がりそうだと思い、スープを温めてからスープ皿に入れ冷蔵庫に入れたサラダとスープをテーブルに置き。
台所に行き凪斗の背中に縋り付く。
「まぁ?だぁ?」
「っ…!もうできるって。あ、できた」
縋り付いてきた立夏に一瞬驚き、焼き上がりの音が聞こえたのでミトンを手にしてグラタンを取りに行こうとして。
「おぉー!美味そう」
背中に乗っかかったままで。
「これじゃグラタン取れねー」
振り向いた瞬間、不意打ちで頬にチュッとキスすると離れ。
「ん…っ」
驚いて瞬きして動きが止まったがすぐ我に返りグラタンをオーブンの中から取り出して鍋敷きの上に置き。