「ごめんって、なんでもするから機嫌なおしてくれ…」
どうすればいいかと思いながら頭を撫でじっと見つめる。
「なんでも?」
「俺ができることならなんでもするわ」
ちょっと顔を上げて興味を持ってくれたようで。
「じゃあ、グラタン作って」
「おっけー!任せとけ」
グラタンか。得意料理だったので張り切って作ろうとし。
「あ、でも材料ないから買いに行かなきゃダメだと思う」
「よし、材料買いに行くか」
立夏と二人でお出かけできるので嬉しくなり。
「うん、じゃあ着替えてくる。あ、兄さんの着なくなった服でよければ貸そうか」
「いいのか?借りれるなら借りよっかな」
制服だと目立つもんな。