「じゃあ、俺たちこれで恋人同士だね」
俺の上から退けると満足そうに微笑み。
「恋人同士か、なんか照れるわ…」
友達だった相手と恋人同士になって照れ臭そうに笑うと
「今までだって恋人居なかったわけじゃないのに」
「ちゃんと好きになって付き合ったのは立夏が初めてだから」
少し意地悪な質問を投げかけられると、真面目に答える。
「え、そうなの。じゃあ、好きでもないのに付き合ってたの」
「そういうことになるな。寂しくて付き合ってただけだからさ…」
意外そうな顔をしてる相手に俯き加減でそう言って。
「でも、今回は違うね」
ズイっと顔を近づけるとニコッと笑い。
「お、う…」
顔を上げると立夏の顔が目の前にあって顔が赤くなり目を逸らす。