「風呂入れてきたから、40分くらいでたまると思う。誰から入る」
「よし、俺が立夏とはい…」
「却下」
言い終わる前に立夏は即答する。
「さんきゅ。俺、最後でいいからさ」
先に入ってもらおうと立夏と兄さんに言い。
「兄さんと入るくらいなら、先輩と入る」
「なにっ」
俺と入るってまじかよと驚いてると、ギリギリと歯を鳴らしながら、兄さんは俺を睨みつける。
「えっ、俺は1人で入るんで…」
兄さんの機嫌が悪くなる前に慌てて1人で入ることを伝え。
「先輩は俺と入りたくないんだね」
「そういうわけじゃ…狭くなってリラックスできないだろうと思ってよ」
「先輩がいた方がリラックスできるって言ったら」
俺たちの会話を聞いて兄さんはふつふつと怒りが込み上げ。
「えっ。いや、その…俺1人で入れるから立夏は兄さんと入ってくれ。お願いだ…」
兄さん怒らせたらやばいと思い立夏に頼み込む。