「ふぅー熱かった」
「なに、手を見せろ…良かった、傷はないな」
慌てながら立夏の手を取り眺めて怪我でもしてないか確認をする兄さん。
「あるわけないだろっ」
こんなに心配してくれる家族がいていいなと思いながら立夏たちを眺め。
「ほら、食べるぞ」
「おー、美味そう」
鍋の蓋を開けるといい匂いが部屋に充満すると、ミルクちゃんも匂いを嗅いで足元にきて。
「めっちゃいいじゃん」
美味しそうな鍋を見て目を輝かせる。
「食欲を唆られるな」
「よそってやるからまだ食べるなよ」
そう言いながら、立夏は2人の器にバランスよくよそうと渡して、自分の分も盛り。
「よし、いただきます」
「さんきゅー」
嬉しそうに受け取り、いただきますと言って手を合わせ。