「持ちますね」
考えて綺麗に袋に全部入れ終わった後、袋を持とうとして。
「俺とナギで持つからな。立夏に持たせて怪我でもしたら大変だ」
「過保護すぎ…」
ブラコンすぎる兄さんに嫌な顔をして。
「ほんと優しい兄さんだな」
袋を半分持つと立夏に話しかけ。
「優しいっていうかなぁ…」
「愛されてんのがよくわかる」
羨ましいと思いながら車に乗り込み。
「よし、じゃあ家に帰るぞ」
車を走らせて立夏の家に到着し。
「着いたぞ。ナギ、荷物持ってくれよ」
「運転お疲れ様です。持ちます」
車から降りるとトランクから買い物袋を取り出して持つ。そうすると、立夏が俺の鞄を見て。
「じゃあ、俺は先輩の鞄持つよ」
「重いけど平気か…」
教材がたくさん入ってるので大丈夫かと思い。
「なに、重い物は立夏は持っちゃダメだ」
「うるさいな、大丈夫だよ」
「立夏、さんきゅ」