「ところで、立夏。彼は誰なんだ」
俺の存在に気付き立夏に問いかける兄さん。
「あぁ、1つ上の先輩。一緒に帰ろうって言ってたから、一緒に乗せてあげてよ」
「まぁ、可愛い弟の頼みだからいいが…」
品定めするように眺められてるような気がして緊張し。
「初めまして、片倉凪斗っていいます」
「いや、大丈夫。今日は遠慮しとくわ、兄さんと2人で帰りなよ」
立夏の兄さんに挨拶をしたあと兄弟同士の邪魔をしたら悪いと思って断る。
「俺は立夏の兄の律だ。遠慮するな。乗ってけよ。話しもしたいしな」
「兄さんもこう言ってるし、乗りなよ」
「え、いいんすか。ありがとうございます。よろしくお願いします」
意外にも友好的だったので驚いてしまったが乗せてもらうことにして。