しばらく歩くと学校に到着する。
「なぁ、今日も弁当作ってきたの」
「もちろん、今日の弁当は結構自信作でミルクちゃんをモデルで作ってみた」
ミルクちゃん可愛かったなあと思い出しにやけだし。
「またキャラ弁かよ…俺は昨日兄貴が買ってきた弁当持ってきた」
「可愛いの見るとつい作りたくなってよ。お、兄さんいるのか。兄さん優しいんだな」
どんな兄さんなんだろう。気になるな。
「優しいっていうか、ヤバい…」
「どんな兄さんなんだ」
「弟の事を過敏に溺愛してる変態だな。だから、兄貴が俺と先輩がキスしたの知ったら、もしかしたら先輩殺されるかも…」
「羨ましいけど恐ろしい…ちょ、ばれたらやばいじゃん…」
昨日立夏の兄さんいなくてよかったと心からそう思う。もし見られてたらどうなっていたか。
「いや、羨ましくない。かなりウザイから…」
思い出して溜息をつく立夏。