「あ、うん。玄関まで送るよ」
傍にいるミルクちゃんを抱っこして立ち上がり。
「さんきゅ。ミルクちゃん、またな」
ミルクちゃんを撫でてから帰る準備をする。
「気をつけてね」
玄関まで見送りに行くと声をかけてくれて。
「おう。立夏あのさ…」
じっと立夏の顔を見つめて言おうか言わないか悩み。
「なに」
ミルクちゃんを撫でながら首を傾け。
「…やっぱなんでもない。今日は楽しかった、また明日」
「うん、じゃあね」
もう一度キスしようとしたがやめて軽く手を振ると立夏も手を振り返してくれて見送ってもらい玄関から出ていき。歩いて自分の家に帰ると鍵を開け部屋の電気もつけずにすぐ部屋に行きベッドに寝転ぶ。
「…まさか立夏とキスするなんてな」
さっき立夏とキスした時を思い出しながら自分の唇を触る。
「あのまま帰るとか俺、ヘタレかよ」
いつもはキスでこんな感じになんないのに立夏の前だと変に恥ずかしくなる。友達なのにもっとキスしたいなんて変だろう。
「なんで立夏は俺にキスしようって言ったんだろう…」
考えてみてもわからなく一旦考えるのをやめてベッドから起き上がり、手を洗って簡単な晩ご飯を作って食べてシャワーを浴びたあと部屋着に着替え寝る準備をして電気を消すとベッドに横になり目を閉じ眠ろうとする。
「眠れね…」
全然眠れなく目を開け起き上がり電気をつけホットミルクを作るため牛乳をマグカップに注ぎ電子レンジで温めて飲むと電気を消し今度こそ寝ようとしてベッドに横になる。