立夏は微糖のコーヒーを用意して持ってきて。
「コーヒー飲めるのかっこいいな」
「別に、そんなことねぇよ」
「俺もいつかコーヒー飲めるようになりたい」
憧れの目で立夏を見つめる。
「甘くしたら飲めるんじゃねーの」
チャレンジしてみればいいんじゃないかと提案し。
「んー、ミルクたっぷりで砂糖5個入れたら飲めんかな」
どうやったら飲めるかどうか考え出した結果、紅茶のときよりも砂糖を2個増やすことにして。
「試してみるか」
足りなかったら増やせばいいしなと付け足す。
「試してみる。よし、頑張ってみるか…」
飲めればいいなと意気込み。
「じゃあ、用意するよ。ホットでいいか」
「ホットでお願いします…」
「はいはい」
台所に立ち湯を沸かしに行き湯が沸くとホットコーヒーをかなり甘めで煎れてテーブルに運んで。
「はい、どうぞ」
「おお、さんきゅ…いただきます」
初めて飲むコーヒーにドキドキしながらじっとコーヒーを見てからカップを持ち一口飲む。
「どお、まだ入れる」
味はどうかたずねてきて。
「思ってたより甘くて美味しい…このままでも飲めそう」
うん、結構いける。飲めたことが嬉しくて笑顔になり。
「なら良かったな」
「ご馳走さん」
紅茶とコーヒー両方飲み終わり満足そうな顔をして。