「あ、家ここ」
家に着いたので立夏が鍵を取り出しガチャガチャと開けると音に気づいた犬が玄関まで出迎えに来て。
「ただいま、ミルク」
「お、お邪魔します…!か…可愛すぎ…っ!ミルクちゃんというのか!帰ってくるのを待ってるなんて偉い!」
緊張しながら玄関に上がると白くて小さなぬいぐるみのような可愛いワンちゃんを見てデレデレしてしまい。
帰ってくるなり、尻尾を振って嬉しそうに足元をチョロチョロと動く。
「はい、上がっていいよ」
「おう。ミルクちゃん、初めまして…俺、片倉凪斗っていいます」
靴を脱ぎ靴を揃えてからミルクちゃんに話しかけ挨拶をして。
「犬にそんな挨拶して、分かるかよ」
小声で言いながらリビングに向かい。
「なんか飲む?」
「まじ、可愛い…飲む飲む!」
ミルクちゃんの可愛さに見とれながらこたえ。
「コーヒー、紅茶、コーラ、お茶、水。何がいい?」
冷蔵庫を開け何がいいか聞いてきて。