「先に食べててよかったのに」
美味しそうなクリームパスタ持ってくると向かいの席に座り。
「一人でご飯食べるの苦手で…実はさ、学校さぼってた理由は一人でご飯食べれないからなんだよ」
恥ずかしそうに立夏だけに聞こえるように言い、立夏がパスタを食べるの見ると弁当を食べ始める。
「そうなんだ。てか、自分で弁当作ったんだろ。ちょっと見せてよ」
「…っ」
弁当を隠そうとしたが間に合わず朝頑張って作った可愛らしい猫のキャラ弁を見られる。実は料理と動物が好きでつい作ってしまった。
「ふっ…顔に似合わずキャラ弁とか…」
「顔に似合わず悪かったな…ばれたくなかった。まあ、でも立夏が笑ってくれるならいいや」
ばれたものは仕方がない。まあ、初めて笑った顔が見れたので良しとしよう。
「いいんじゃないか。可愛くて」
「この猫ちゃん可愛いよな。近所にいる猫ちゃんがモデルなんだよ」
自信作の猫おにぎりを見せながら食べ自慢げに話し。
「へぇー、先輩って動物好きなんだ」
「特に小さくて柔らかい動物が好きでさ。あの愛くるしさが堪んない…あのふわふわで小さなフォルムがもう最高」
動物の話に夢中になり食べるのも忘れて語り出す。
「まぁ、確かに動物は可愛いよね」
そこは同意しながら食べる手も止めずに話を聞いてくれており。
「だよな、あー。わかってくれて嬉しい」
「動物飼ってるの」
「飼ってない。親があんま帰って来ないから飼おうか悩んでるとこだけど…」
家に動物がいると寂しさ紛れて癒されるし飼いたいとは思っていた。
弁当を食べ終えごちそうさんと言うと。