「お互い、見た目で苦労してるんですね。と言うか、珍しいですね。朝から学校に来るなんて」
「見た目はどうしようもできないから困るよな。だろだろ、早起きできてさ。久々の朝登校で立夏に会えるとかついてるわー明日もこの時間に登校するから一緒にいかね」
この時間に出れば一緒に登校できると思い誘い出す。
「なんで俺と。友達と一緒に登校すればいいじゃないですか」
「…友達なんているわけない」
黙り込み口を開き俯きながら落ち込む。
「そう…なんだ。じゃあ、俺と一緒ですね」
立夏も友達がいないと知りゆっくり顔をあげる。
「まじかよ…俺たち仲間じゃん」
話しながら歩いてると学校に着き校門前で先生がこちらを見て怪訝そうな顔をしているのを見かけてしまい。
立夏を巻き込むわけにはいかないな。
「…悪い、そろそろ行くわ。また休み時間にでも探して会いにいくから待っててな」
「いや、別に会いに来なくていいんだけど…」
相変わらず冷たいがいったら相手してくれるのはわかってるので。
昼休みにでも会いにいこうと思って、手を振り校門をくぐり靴を履き替えてから一人で教室へと向かう。
教室に入るとクラスメイト全員が一斉に俺を見てコソコソと話してるのをなるべく気にしないようにし鞄を置いてから自分の席に着き机に突っ伏す。
なんか学校って居心地悪いんだよな。あー、早く休み時間にならねーかな。