自然と朝早くに目が覚め起き上がり、顔を洗って歯を磨いてから弁当を作ろうと米を洗いセットして手早く弁当を作ってしまう。
「久しぶりにちゃんと朝から登校とか俺、偉い」
珍しく朝早くに起き弁当を忘れず用意してる自分を褒めたたえ。学校に行く準備をすると鞄に弁当を入れて持ち戸締りをしてから家を出る。
今日の俺、普通の学生っぽいよな。髪は金髪だけどさ。
歩いて学校に行こうとしてしばらく歩いていると昨日会った同じ学校の制服を着ている立夏を見かける。
運がいいと思って声をかけようとしたが、同級生らしい人が先に声をかけてたので諦め。
抜かすのも出来ないので仕方なく立夏たちの後ろを気づかれずについていく。言っとくけどストーカーじゃないからな。
前を歩いてる二人を観察してると今日も可愛いなという声を盗み聞きしてしまい確かに可愛いよなと一人頷きながら歩く。その時同級生らしい人が立夏の肩に手を回し何かを話してるようだ。
「ちょっと、歩きづらいからやめてくれる」
その姿を見て仲がいいのかと思ったが明らかに立夏が嫌がってたので後ろから声をかけようか悩み様子を見ることにする。別にいいじゃんかよという声が聞こえてきて。
「よくないから、やめてって言ってるんだけど…」
「嫌がってんじゃん。離せよ」
しつこく言い寄って離そうとしない相手に我慢ができなくなり、ドスのきいた声で話しかけ目の前に行き同級生らしい人を睨みつける。
すると悲鳴を上げて立夏の肩から手を離し逃げるように去っていってしまい。