「あのさ、またアドバイスほしいから連絡先交換したいな。会ったばっかだけど立夏だと相談しやすい」
この機会を逃すともう会えない気がして断れそうだけどダメもとで聞いてみるか。
「え、嫌ですよ。めんどくさいし…それより食べないんですか」
「そんなに連絡しないからさ返事も気が向いたらでいいから、頼むよ…」
しつこく頼んだらさっきみたいにおっけーしてくんないかなと願いながら頼み続け、普段なら一度断られたら諦めるがどうしても連絡を取りたいと思った。
「やっべ、忘れてた」
話に夢中でステーキを食べることを忘れていた。
立夏は殆ど食べ終わっているのをみて慌てて食べようとする。
「あんまり急いで食べると体に悪いですよ」
「んぐ、っ…ゆっくり食べるわ」
横目で俺を見て早食いを注意してくれたが手遅れで喉につまりむせそうになってしまう。
ドリンクを飲んでなんとか落ち着き。
「ほんとに気が向いたらしか連絡しませんからね」
「いいのか、サンキュー。これ俺の連絡先だから絶対登録してな」
まさか連絡先交換できるなんて思ってもなく嬉しすぎてすぐ鞄からメモを取り出し、自分の連絡先を書いて立夏の手にに渡す。
登録してくれるかはわかんないけど渡せただけでもよかった。